何故だ・・・ 何故こんなことに・・・? でももう、後戻りは出来ない。 全て終わりだ。 『ソヌの物語』です。 ソヌとヒスのふたりを描くのは、これで6度目・・・ですか。 今年は描けないと思ってました。 今ではもう 全盛期(笑)からずっと来てくれている 只数名の方しか、コメントのない とても寂れたブログになってしまいましたが それでも、似たようなもんだった去年 ソヌの物語を描いた際のコメントには 正直驚かされました。 まだ、こんなにも閲覧者が居てくれたのか という思いと 自分の誕生日記事を遥かに上回り(爆) 久しいHNの方まで、コメントを下さるほど あたしの描くソヌを愛してもらっていたのか そんな思いで とても嬉しかったことです。 描きたい描きたい、と思いつつ 思いついても、描くには時間と根気等 全ての条件が整わなければ不可能なことで。 とにかく、描けてよかったです。 ちなみに、この、あたしの描くソヌの物語は 全部初めに書いたものから 順に繋がっているものです・・・。 ブログを引越す前からずっと綴っていますが 旧宅ある、それぞれの 「ソヌの物語」 にも ここから行ける様にリンクページを作ってあります。 右のカテゴリからも飛べますが 出来れば辿って 古い順に読んでいただけると嬉しいです(* v v)。 旧宅の 「ソヌの物語」 へのリンク記事は 画像をポチっと♡ ちなみに、一昨年の桜のstoryは 『Devilkin night cherry tree 』 です・・・。 ↑ (文字上ポチっとすると飛べます) 打ち砕かれた左腕は脈を打って その痛みを脳天に送り込んでくる。 でも、それよりも・・・ もっと痛いことは 若き頃から人生の全ての時間を 差し出してきたカン社長が まさに、そう 犬の様に彼の手足となり 働いてきたこの俺を亡き者にしようと こんな仕打ちをしてきたことが 未だ信じ難く・・・ 銃声が鳴り響く。 嘗て、この身で多くの人間を 虫けらの様に傷め付けて来たが この黒い鉄の破壊力は凄まじく 撃つ度、これまた 脳天に衝撃が走る。 けれど、撃たねば。 奴を取り巻き、この俺を殺そうとする 全ての連中を撃ち散らし ついに俺は 念願の標的へと、辿り着く。 「何故こんな真似を?」 奴は言う・・・ 「俺を侮辱したから」だと・・・ 侮辱・・・? 「本当の理由を話せ!」 侮辱・・・? 何故だろう・・・ 奴の息の根を止めたところで なんの喜びも達成感も在りはしない。 在るのは只・・・・・・ 「酷すぎる・・・」 そう呟いた俺の脳裏に 浮かんだのは只 そう・・・ヒス、お前の微笑む姿だった・・・ あのとき ラウンジに飾られた樹木の 緑の葉が まるで桜の花弁のように 俺の目の前をひらひらと舞い降りてきた。 侮辱・・・? そうだ。 そうかもしれぬ。 俺は抱いてしまっていたのだ。 生まれてこのかた このような感情を知らぬまま。 カンの可愛がっていた若い女に この心を奪われていたことを 俺は気づかずにいたのだな・・・ ・・・「・・・じさん・・・」・・・ ・・・「おじさん・・・」・・・ どこかで俺を呼ぶ声がする。 夢なのか 現実なのか・・・ うっすら開いた瞳を通して 映し出されたのは あのとき想った若い女の微笑みだった。 「おじさん、起きて」 桜も終わりに近づく季節 何処から取ってきたのか 彼女は片手にボール一杯の 桜の花弁を抱え それを「花咲か爺」の如く ベッドに横たわる俺の顔に ふりかけてきていたのだ。 「・・・なっ・・・」 驚いて起き上がるも ベッドから床まで散らばった 薄桃色の花弁に そして 声を上げて笑う彼女の笑みは 悪戯っ子のようで 女神のようで とても怒る気にもなれず。 唯只、先程見ていた 昔の現実の夢との狭間から 今こうしていられることの喜びに 俺は抑えようもない衝撃に駆られ ついつい、そのボールを彼女から奪い 馬鹿みたいな量を 彼女の頭の上から投げかけた。 一瞬目の前が真っ白になる程の 花弁を一気に被り 唖然とする彼女。 その隙をついて 俺は彼女を抱きしめた。 強く、強く・・・ 「おじさん・・・?どうしたの?痛いし・・・」 「ちょっ・・・」 更に強く抱きしめる俺に 観念したのか 彼女はそっと、その腕をこの背に回し 抱(いだ)き返してくれた。 曲は倉本裕貴さんの『ロマンス』です。 ☆.。.:* REVIEW *:.。.☆ この度は、とても短いストーリーです。 夢の話を描くのは、結構得意(笑)で いくつか夢を見ていたストーリーを描いてきましたが 今回は、ソヌが目覚め際に見た夢は どうしても、本編の最後の、最悪のシーンに思えました。 何故、今そう感じたのかは判りませんが 前から描いている通り ソヌが歩んできた人生は、決してまともなものではなく あのとき命を取りとめたとしても 犯した罪が消えるわけでもなく あのときの悪夢も トラウマとして消えることは決してない。 彼はそれを一生背負って生きていかねばならぬ身なのだと そう思っています。 それでも、人の痛みを知り 愛を知り、生きる喜びを知った彼には これからも、笑ってヒスと共に生きて欲しい。 そう願えば、自然にこんなストーリーになってしまいました。 描きたいという気持は、あるにはあるのですが 初めにも描きましたとおり 創作を描いて載せるまでに至るには あたしには、かなりの労力、気力と時間を要します。 リアルの生活や、他のことも大切にしたいことは 多々あるのでね また、描けるときがあれば 描いてみたいな、とは思っています。 とりあえず、桜のソヌ、描けてよかった(* ̄∇ ̄*) 読んでくださった皆様、本当にどうもありがとうm(__)m
by fu-rinnosuika
| 2013-04-22 23:07
| 創作 ソヌの物語
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イ・ビョンホン 以前は 彼一筋に愛していた女の 今現在の日常ブログです。
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