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 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』


GW特別企画で

ちーちゃんとの合同で行った
2日連続家跨ぎライブの
集大成です。


 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_0114538.jpg


1話目はこちら
ちーちゃん宅ぽちっと♪








腕の重みで目が覚めた。



 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_021256.gif



隣に目をやると
長い睫を伏せて眠る君が
気持ちよさそうな寝息を立てている。


昨夜の秘め事が浮かんだ。


汗ばんだ肌で
艶っぽい目をした彼女は
何度も僕の名を呼び
声を上げて鳴いた・・・


それが幻であるかのように
幼い表情で眠る君を見ると

何故だろう・・・

この腕の痛みさえ
甘い余韻を運んでくるようで
一人顔が綻んだ。


そっと頬に触れても
ぴくりともしない彼女。

起すまいと
僕はベッドを抜け出し

部屋に設置してあるコーヒーメーカーに
水を入れてスイッチを入れた。



 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_022921.gif



・・・いい香りだ・・・


落ちたコーヒーをカップに注ぎ
その香りを嗅いだとき

突然後ろから抱きつかれた。


「うわっ!!」

「おはよ!」

「危ないだろ!零れたらヤケドするよ・・・」

『ごめんごめん』
そう言いながら人懐っこい笑みで
彼女は僕を覗き込んだ。


「飲むだろ?はい・・・」

「ありがとう・・・」

僕の手からマグカップを両手で受け取る
起き抜けの君。

正面から見ていると

この沖縄の陽の光のようなその顔に
僕はまた
焦がれてしまうような気がした。



 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_022921.gif



飲み終えて
顔を洗おうと脱衣所に向かう君を
思わず追いかけて抱きしめた。

「今日は・・・何処行くつもり・・・?」

「うふふ・・・そうだなぁ・・・
色々と・・・」

「なんなら・・・
このまま部屋で過ごそうか・・・」

彼女の言葉を遮るように
僕は抱きしめる腕に力を込めて
その耳元で囁いた。


彼女の腕が僕の背中に回り
その力がだんだんと強くなってくる。

僕は身体を離し
そっと彼女にくちづけようとしたとき

勢い良く彼女は僕を突き放した。

「だめよ!
今日も一杯遊ぶんだから!
ほら・・・見て!」

彼女は人差し指で
テラスのほうを指差した。



 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_022921.gif



そこから見える真っ青な海が
太陽に照らされて
キラキラと光っている。

「早く用意して・・・
 行こうよ~!」

急に彼女は猫なで声で
僕の胸に抱きつき
頬を摺り寄せた。

そのまま上目遣いで僕を伺う。

まさに
子猫のようなその仕草が
愛らしくて否とは言えそうもない。

「わかったよ・・・行こう!」

僕がそう言うと
彼女は嬉しそうに
この唇にチュッとキスをしてから

バスルームに入った。



 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_022921.gif



ホテルは裏側の出口から
ビーチに出られるようになっている。

まだ時間も早いせいか

GWだというのに
思ったより人はいなかった。


ここでは
本土では体験できない
色んなマリンスポーツが体験できる。

彼女はすぐさま
バナナボートに乗りたいと言い出した。


実の所
僕も海が大好きだ。

こんなの見たら、わくわくする。

彼女の希望通り
バナナボートに
彼女を前にして乗り込んだ。



 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_022921.gif



「キャーーー!!」

猛スピードで跳ね回るボートに
彼女の悲鳴がコダマする。

僕は・・・

僕は彼女の後ろで
その肌を感じながら

悲鳴を聞くのが
どうしようもなく快感で
アドレナリンが湧き出してくる気がした。


そうこうしていると
彼女の身体がツルリとボートから滑り
海に落ちそうになった。

慌ててそれを支えようとすると
反動で僕が海に投げ出され

続いて彼女も見事に海の中へ。


ずぶぬれになった互いの顔を見て
僕達は声を上げて笑った。


 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_0335650.jpg


一旦部屋に戻り
シャワーを浴びることに。


僕は海水に濡れた彼女に
先にシャワーを促すけれど

彼女は逆に
僕を先にバスルームに入れようとする。

部屋の入り口で
そんな押し問答が続く。


「じゃあ、こうしよう」

面倒だとばかりに
僕は水着姿の彼女を抱き上げ
バスルームのドアを開けて
共にそこへ入った。

「えっ・・・」


パタリとドアが閉まる。

彼女を降ろし
バスルームで立ったまま
長いくちづけを交わした。



 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_022921.gif



僕はくちづけながら
彼女の胸を覆う水着の
首の後ろで結ばれた紐を解いた。

ハラリとその布は
頼りなく床に落ちる。

とっさに隠す彼女の両腕を
僕は掴んで
彼女の後ろに回した。

「昨日・・・言ったろ・・・?」

「え・・・?」

「隠さなくていい・・・」

彼女の両腕を掴んだまま
僕は身体をゆっくりと下ろす。


目の前に曝された
果実のように実ったその膨らみの突起に
僕はそっとくちづけ
舌を這わせた。

「・・・ぁっ・・・」

海のしょっぱさに混じって
何故か
甘酸っぱい味がした。


僕らはそこで
一頻(ひとしきり)愛し合い
互いの身体を丁寧に洗い合った。



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「お腹空いたな・・・」

「うん・・・出かけよう!」

昼下がりの束の間
ふたりでまどろんだ後

僕らはホテルで昼食を取り
彼女の運転する車に乗った。

「なぁ・・・車・・・」

言いかけた僕の言葉を遮った君は

「うん・・・もう返そうと思うの」
そう言った。

「えっ!?」



僕は思っていた。


自国以外の見知らぬ土地で
運転してくれる人がいて
何処へでも連れて行ってくれることは
とても安心で楽なことだ。

けれど
昨日はそれで
君に甘えっぱなしだった。

だから今日は・・・

那覇市内を、君と歩きたい

普通にカップルのように
ただ散策して回りたい


そう思っていたんだ・・・。



 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_022921.gif



「何故分かったんだ?」

「え・・・?何が?」

きょとんとしている彼女が
尚更愛おしくて
ついついその肩を抱き寄せた。

「あ~~、アブナイよ~~」

「あ、ごめんごめん」


車は那覇市内に入っていた。

最初に那覇に降り立ったとき
立ち寄ったレンタカーショップに車を返し

ふたりでモノレールに乗って
国際通りへと向かう。

『周りの目線が気にならない?』

とでも言うように
並んでつり革に捕まって立った君は
時折チラチラと僕を見る。

それがおかしくて

ついついはにかんでしまう僕の姿が
ふと目をやると
列車の窓に映っている。

紛れもなく
それは今この世で一番幸せで
呆けた顔をした男の姿だった。



 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_022921.gif



通りにはずらりと土産物屋が並び

都会と田舎の香りが入り混じった
なんとも懐かしいような雰囲気が広がっていた。


彼女が僕の手を引いて
連れて行った先には
沖縄の民芸品が陳列されており

その奥には
琉球ガラス作りの体験できる
工房があった。


「綺麗よね・・・」

水色のグラスを手に取った君は
『今朝の海みたい』と
僕のに翳して見せた。

「ほんとだな」

「作ってみようよ」

彼女に唆(そそのか)されて
グラスを作ることにする。

炎の熱で
溶けてしまいそうなほど暑い工房の中で
親切に職人さんが
グラスの作り方を説明し
手を貸してくれる。


「上手い!!」

彼女は
熱したガラスを筒で吹く僕を見て
声を上げて絶賛し

カメラで撮るような仕草をした。



 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_022921.gif



「2回目だね」

「え・・・?」

「あなたがガラスを吹くのを見るのは
2回目。
でも・・・今度は私だけ・・・」

満足げに微笑んで

彼女は今度は
自分が吹く側に回った。


難しいようで
苦戦しながら頑張っている彼女。


一生懸命
頬を膨らまして吹いているその顔が

笑うと申し訳ないけど
可笑しくて
そして可愛くて

僕も彼女を
瞼に焼き付けたくて
シャッターを切る真似をした。


僕の心のフィルムに
焼き付けるために。



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それから彼女とふたり

市場へと続く商店街を
ぶらぶらと歩くことにする。


「これなに?これは?」

いちいち問いかける僕に
彼女は答えてくれるけど

実際には彼女も
初めて目にするものも多いらしくて

分からないものは店員さんに聞いていた。


島の名物だという
紅芋のソフトクリームを頬張りながら

彼女にそっと手を差し出して
柔らかい掌を握った。

驚いた顔をして僕を見る彼女。

「ん?」

問いかけてみると

「こんなに人が沢山居るのに」

小声で彼女が嗜める。

おかしくなって
声を出して笑ってしまった。



 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_022921.gif



「構わないよ!誰も気づいてない」

「でも・・・」

「気付かれたっていいさ」

そして僕は
とっさに溶けかけている
彼女が持つソフトクリームを
ペロリと舐めた。

「あっ・・・」

「溶けてる」

彼女は恥かしそうに
そして嬉しそうに笑った。

「あっ・・・そっちも!」

僕のを指差す彼女に

「じゃあ舐めて」と差し出す。

周りから見たら
とんだバカップルに見えたに違いない。



 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_022921.gif



僕らはそれから

色んな店のものを
買い食いしたり
眺めたりしながら通りを歩いた。


彼女は行く店行く店で
泡盛の試飲を勧められては口を付け
少し酔ったみたいだと
頬を赤らめた。


確かに美味しい。

旅に来ているからか
君が一緒だからなのか

大好きな赤ワインも
揺らぐほどに
美味しいものだという気がした。


いや・・・
やっぱり赤ワインには叶わないだろうか?


それより
赤い頬の君が美味しそうだと言ったら
君はなんていうだろう・・・



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夕飯には
市場の魚を一緒に選んで
それを料理して貰って食べた。


「ここは日本じゃないみたい」

彼女はそれを連呼していた。

確かに
置いてあるものも、雰囲気もどこか
台湾やその他の国の影響や文化も感じられて
とても楽しい。

ハワイで目にしたような
目にもカラフルな魚も
綺麗に刺身になって食卓に並んだ。

地元の人も
観光客達も
がやがやと入り混じったその感じが

とても新鮮で嬉しかった。



夜はふたりで
沖縄独特のライブハウスに立ち寄った。



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こうして
少し酔っ払った彼女を

僕はホテルまで負ぶっていくことにした。

ホテルは
通りからすぐのところだったし
先にチェックインは済ませてあったから。

「バカね!
目立つじゃない・・・ダイジョブだから」

そうは言われたけど
誰も気付いていない今こそ
こんなことができるチャンスなんだ。

「いいから!」

僕は無理やり彼女を負ぶり
ホテルの前まで歩いた。


流石にホテルの前では
彼女を降ろそうと
問いかけてみるが、返事が無い。


「・・・?・・・」


寝てるのか・・・

そりゃそうだよな。

相当疲れたのだろう。


背中で気持ちよく眠る彼女を
そのままに
僕はホテルの部屋へと入った。



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シャワーを浴びて
出てきてみるが

彼女はすやすやと
寝息を立てて眠ったままだ。


それはそうだよな・・・

昨日は1日運転し
僕を喜ばせようと必死になってた。

そんな君に
申し訳なくて
でも楽しくて・・・

堪らなくまた
君を好きになったんだ。


だけど・・・

今日も楽しかった・・・

それに
君も楽しんでくれただろ?



 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_022921.gif



昨日とは打って変わって
今日は子供のような表情を見せた彼女。

その開放感が嬉しくて

僕の中を
達成感と満足感が包んでいく。

ベッドに横たわると
心地よい疲労が手足の先まで広がった。


僕は
そっと彼女の前髪を上げ
その額にくちづけ
頬にくちづけ

唇にもそっとくちづけた。

そして
そっと隣に寄り添い
目を閉じた・・・。


 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_0441433.gif


・・・気持ちいい・・・


海の上で
ゆらゆらと揺られながら
横たわり
空を眺めている僕の・・・

僕のモノを
彼女が愛しんでいる・・・

こんな昼間っから・・・

でも
誰も見てやしないか・・・
ここは船の上で
ふたりだけ・・・


ふたり・・・

・・・ぁっ・・・


・・・え・・・?


ええっ・・・!!



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ふと目を覚ました僕に
驚いて彼女が
下から顔を出して覗き込んできた。

僕の下半身は・・・・・・


「どうして・・・」

「ん?」

「どうして起してくれなかったの・・・?」

「ああ・・・だって
あんまり気持ちよさそうに
寝てたから・・・」

「ありがとう・・・
ごめんね」

「ああ・・・なんで謝るの?」

「だって・・・
私は起しちゃったから・・・」


俯く彼女は下着姿で

その身体に手を伸ばし抱き寄せ
僕は・・・


「今日は・・・どうしてほしい?」



 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_022921.gif



明日でこの旅は終わる。


でも
この旅の想い出は永遠に
ふたりの心の中で
紡ぎ続けられることだろう。


「また来よう・・・ふたりで
一緒にこの沖縄に」

「うん・・・」


 『Trip of dream ”OKINAWA” 2』_c0117518_0461778.jpg



THE END



by 風鈴のすいか





060.gif曲はTheBoomで『島唄』です。

 




ちなみに
TOPの画像以外の2枚の画像は

実際にあたしが
沖縄で撮った物です。


写真を写メに撮って加工してるので(爆)
綺麗ではありませんが・・・

雰囲気作りに(笑)


一枚目は
半潜水艦?のようなものから観た
珊瑚です。


二枚目は
ちゅらさんのロケ地となった場所。


どちらも一人旅の戦利品です(笑) 




REVIEWは
こちらぽちっと♪





by fu-rinnosuika | 2009-05-04 01:10 | Anniversary
<<  引越し2周年  『Trip of dream... >>


イ・ビョンホン   以前は   彼一筋に愛していた女の   今現在の日常ブログです。
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